この青さはどこから?マレーシアの人気料理ナシクラブをご紹介!


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maco
こんにちはmacoです。

マレーシアには独特の料理がたくさんありますが、真っ青に染められたご飯があるのはご存知でしょうか? その名も「ナシクラブ」。びっくりするほど真っ青なご飯の色は、実はある植物から取られています。

青いご飯料理の味は?青さを出しているその植物とは?今回は「ナシクラブ 」についてご紹介します。

ナシクラブって?

ナシクラブはもともと、マレー半島の東海岸沿いに位置する街、トレンガヌで食べられている郷土料理です。

ナシとはマレー語で「ご飯」を「クラブ」とは「サラダ」を意味します。青いご飯の横に、サラダが載せられています。サラダは、もやしや刻んだ香草、あげた鶏肉や、クロポ(魚のすり身で作られた揚げ煎餅のようなもの)、魚やイカで作られたフレークなどです。

食べるときにご飯とサラダをぐちゃぐちゃに混ぜ合わせていただきます。

ナシクラブが売られているお店に行き、ご飯が入れられている入れ物を見ると、毒々しいほどに真っ青なご飯が入っています。

「本当に美味しいの?」と、食べるのに勇気がいりそうな色合いです。 でもここで、ためらわずに注文してみてください。

注文の仕方はいたって簡単です。

maco
おばちゃんナシクラブちょうだい!
おばちゃん
ハイハイ。ご飯はどれくらいの量がいいの?

とまず、ご飯の量を確認してくれます。そのときのお腹の空き具合で、ご飯の量をオーダーします。その後手際よく、野菜などの具材をご飯の横に盛ってくれます。これも

おばちゃん
これくらいの量でいい?もっと欲しい?
maco
もやしと、香草多めで…。チリは少なめで…。

など、それぞれの具材の量を好みに合わせて、調節することができます。 最後に肉類か魚類を選ぶのですが(要らない人は、要らないと言う事もできます)例えば揚げた鶏肉を選ぶことにした場合

おばちゃん
鶏肉の部位は?
maco
ええと、今日はモモ肉で。

など具体的に鶏肉の部位を聞かれるケースが多いようです。マレーシアでは鶏肉を揚げた料理「アヤムゴレン」が人気で、マレー系のレストランでは必ずと言っていいほどに見かけるのですが、それだけに「自分は鳥の羽が好き」「モモ肉が好き」「胸肉は嫌い」などと好みが分かれるようです。

店員さんもそのことを把握しているので、鶏肉の好きな部位を食べることができるように取り計らってくれているようです。

気になるお味は?

そのようにして出てきたナシクラブを早速いただきます。ローカル流に食べるなら手で食べるのですが(右手)、手で食べ慣れていない人たちのために、スプーンとフォークも用意されています。

具の下に青いご飯がちらっと見えますが、手かスプーンを使って混ぜ混ぜし、ご飯と具が均等になるようにしながら口に入れます。

そうすると、思った以上にあっさりとした料理であることがが分かると思います。ナシクラブはもやしのシャキシャキ感や香草の香りがご飯とよくマッチしていています。そして、魚のフレークの味がしっかりとしているので、あっさりとしたご飯のアクセントになっています。

マレーシアにはこってり系のご飯が多いのですが、ナシクラブは暑いマレーシアの中でも比較的食べやすく、名前の通りまさに「サラダご飯」です。

気になるご飯の色の正体は?

ご飯の色の正体は、この花です。

チョウマメと言われるマメ科の植物で、綺麗な青紫色の花を咲かせます。チョウマメは生命力が強いらしく、マレーシアの住宅街を歩いていると、チョウマメが生い茂り、元気に花を咲かせている家を頻繁に目撃します。

このチョウマメの花びらを入れることで、ナシクラブの特徴とも言える綺麗な青いご飯が炊き上がります。

実はこの花、ローカルの間では、「健康にいい!」ととても人気な花なんです。 花びらを干したものをお茶にして飲んでいる人もいます。お湯を注ぐと綺麗なブルーの色をした ハーブティーになりますが、疲れた目に効果的なのだそうです。

マレーシアの伝統料理は知恵もいっぱい?

日本でも古くから伝わる伝統料理には、私たちの健康を保つために昔から伝えられてきた知恵が隠されていることが多いのですが、マレーシアでも健康にいいと言われている植物を上手に使って料理しているのが面白いと思いました。

そして、日本では「青い食べ物は食欲を失わせる」と言われ、ダイエット用の青いメガネが販売されたりしていました。でもマレーシアには青いご飯が存在し、しかも人気の料理でした。

私の中で、当たり前と思っていたことが覆されました。自分の中で常識と思っていたことが実は違ったという発見があるので、海外生活は面白いです。

東海岸沿いがナシクラブの発祥ですが、今はクアラルンプールのマレーレストランなどで、食事をする事もできます。マレーシアに来たときには一度試してみると面白いと思います。

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