「友ヶ島」って、ご存知ですか?
昨今、ジブリ映画・ラピュタの世界を体感できる、と密かに話題になっている島です。
ラピュタのモデルの地、その所以は島内至るところに遺された軍事施設跡……
ジブリ好き!廃墟見たい!な私には行かないという選択肢はありませんでした。(めちゃくちゃかっこいい廃墟たち知ってるので、後日廃墟記事も書きます!乞うご期待!)
と、いうわけで今回は『美しい青に囲まれた「天空の城ラピュタ」のモデルの地とも言われる知る人ぞ知る歴史深い無人島へ足を運んでみた!』詳細も詳細まで実録です。
友ヶ島へのアクセス
友ヶ島は、和歌山県和歌山市加太(かだ)に属しています。地理的には、ちょうど紀伊半島と兵庫県淡路島の間に浮かぶ島になります。
夏季ハイシーズンには多くの海水浴客で賑わう無人島です。
友ヶ島までは南海電鉄加太線の終着駅である加太駅から簡単にアクセスできます。駅から徒歩15分ほど、迷うことなく行けました!
友ヶ島汽船場からフェリーに乗ります。
船の名前が「らぴゅた号」、かわいいですね。ちなみに私は行きも帰りも「ともがしま号」に乗りました。
気象状況などによって欠航したり、定休日もあるので、出かける前に必ずチェックしましょう!船に乗り込んだら、あっという間、20分弱で友ヶ島に上陸です。
夏季ハイシーズンには船の本数が少し増えますが、基本的にとても少ないので時間を計算していくことをおすすめします。
車で行くことも可能です。フェリー乗り場と駐車場が隣接していたので、乗船場に駐車してそのままフェリーに乗ることができます!
友ヶ島の歴史。なんで戦争遺跡が遺っているの?
友ヶ島の見所は、なんといってもその戦争遺跡たちです。
ほとんど山と言ってもいいこの島には、数多くの負の遺産が綺麗なかたちのまま遺されています。かつて日本は、明治時代に外国船の大阪湾進入を防ぐため多くの砲台施設をこの島につくりました。
しかし、後の日露戦争や第二次世界大戦においても、たいして使われることはなかったそうです。そしてそのまま放置され続けましたが、現在は貴重な文化財として保護されているようです。
そのため、島内に眠るほとんどの遺跡の状態はとても綺麗でした。
良かったのか、悪かったのか、、、いや、戦争に関わるものなど、使われなくてよかったと、一生使われることがありませんように、と願います!
興味がある人はぜひ歴史を知ってから訪れてみると、感じるものもまた変わってくるのかも知れません。
ラピュタの世界に遭遇!!息を飲む……
島の半周は舗装された道が続いています。向かうポイントによってはなだらかな山道を進むことになりました。
さていよいよ……
世間様が噂しているラピュタの世界……
しっかりと見に行きましたよ!!!
それが……
……!!!!!!!!
これだ!!!!!
これぞまさに、、、
ジブリの世界!!!!
ラピュタの映像そのもの!!!!
こちらは一番メインの見所と言われている「第3砲台跡」です。
息を飲むほどに圧倒的な存在感でそこにただ静かに佇むこの遺跡は、その美しさと同時に戦争の時を匂わせるひっそりとした恐怖を感じました。
実際に当時ここで生きていた人たちは戦うための準備をしながら何を考えていたんだろう、いつくるかも知れない恐怖とどう向き合っていたのだろう、とそんなことを考えていました。
これらの遺跡を残すことで、平和であることの重みやありがたみを人々に伝えられるのかな、と。そう思うとこういった形で負の歴史を残すことは、とても大切なことのように思えます、ね。
そんなことにしんみりとに思いを馳せながら探索。
中に入ることもできました。奥に進むと迷路のように入り組んでおり、真っ暗でした。
iPhoneのライトで散策しましたが、懐中電灯などあれば便利だと思います。
第2砲台跡
第2砲台跡も大きなものでした。
こちらは爆破処分しようとされた砲台跡で今にも崩れ落ちそうでした。
でもまだ立派に残っている……!!
天気がめちゃくちゃよかった!!!!
絶好の海・空・廃墟日和でした!!
空の青と海の青、そして木々の緑、人間が遺した負の遺産を自然が飲み込んでゆく姿は、戦争の虚しさや無意味さを人間に伝えようとしているかのようにさえ見えました。
友ヶ島灯台
友ヶ島にはとても立派な灯台もありました!
真っ白が眩しいくらいに空の青に映えていました!!
なんでも歴史的文化財的価値が高いAランクの保存灯台らしいです。
友ヶ島に行ったなら見ておかなくてはいけないところですね!
高台から臨む海!!!
青い!!
気持ち良すぎてここでちょっぴりお昼寝しました。
旧海軍聴音所跡
こんな道をずんずん進んで行くと、旧海軍聴音所跡なんてところにも出会いました。
立派な建物。
それでも木々たちには勝てませんね。屋根の上からたくさんの木が生えています。
かつて置かれていたであろうものたちは、二次大戦敗戦と同時に全て処分されたのでしょう。施設内には何も残ってはいませんでした。
赤レンガが良い味を出しています。
建造物に対してのみの視点で見れば、めちゃくちゃかっこいい!!!です!!
まとめ
レストランはおろか、カフェさえもない島でした。
(夏季ハイシーズンはあると聞きましたが、島内散策した結果、大してない感じでした。いくつか廃墟のようなお店や宿泊所は見かけましたが、あまり期待しない方がいいかも知れません)
私はコンビニでお昼ご飯を買って持って行きました。
各砲台跡やスポットまでは、島内至る所に看板があるので迷子になることはありませんでした。
遺跡たちが絵になりすぎて、コスプレイヤーたちがはるばる写真を撮るためコスプレをしてここまで来る、なんて話も聞きました。(残念ながら私は会えなかったけど)
期待以上の場所でした。
いや、だから結局何が言いたいかって、この島の何がすごいのかってその防御範囲の広さです!!
島好き、海好き、ハイキング好き、コスプレ好き、ジブリ好き、アニメ好き、廃墟好き、遺跡好き、歴史好き、あらゆる趣味の人に対応できる魅力満載の島でした!!