こちらのタイトル実話です。世界一周中にボツワナで起きた本当に恐ろしい事件です。我ながらよくぞ無事に生き延びたなと思います。
もしあそこで、誰にも助けてもらえなかったら、僕は死んでいたかもしれません。
時は2013年11月13日
そう、アンラッキー13デイにそれは起きた。
ボツワナといえば、アフリカで一番巨大な湿地帯が有名で、サファリとは少し違った動物たちが見られることから、ヨーロッパ系の観光客に人気な国です。アフリカの中でもケニア、南アフリカなどのように危なくはないと聞いていましたが。。
この南アフリカ周遊の旅は、南アフリカヨハネスブルグ発として、ボツワナ→ナミビア→ケープタウン→ヨハネスブルグというコースで回ろうと考えていました。
ヨハネスブルグは、超危ないと聞いていましたし、僕の危険センサーが察知したので、全く外に出ませんでした。
そこで、ボツワナに行ったら、羽を伸ばそうと考えていたんですよね。
現地に着き、テントを張り一休憩してシティ探索にGO!!
ボツワナの次にナミビアに行く予定で、大きな町は、ボツワナの首都であるハボロネしかなかったので、ここでナミビアドルをいくつか持っておこうと思い、シティの両替所へ。
そしたら、なんとナミビアドルがない!!これは、マジで今だに謎です。
どうする!?
国境越えた後に間違いなく大変な目に合うぞと思い、その辺をふらついていたらある男に声をかけられた。
ということで、彼の案内の下ついて行くことに。時刻は15時ぐらい。
※良い子は真似しないでください。
彼は英語は普通に喋れるのだが、寡黙だった。そこで、僕は長らく現地人と絡んでいなかったストレスから彼にいろんな話をしたし、いくつか写真を見せてあげた。
ギリシャザキントス島
ギリシャ サントリーニ島
インド タージマハル
僕らは、どこに行くわけでもなくハボロネの大地を歩きまわった。特に、楽しかったわけではないが。。ちょっと嬉しかった。友達ができたようで。
そんな彼は、どうやら貧困街の出身らしく、いつかちゃんと仕事をしたいが仕事がないんだと言っていた。ますます僕は彼に同情し、なんて素晴らしいんだと思っていた。
これが悪夢のはじまりだった
そして、日が暮れる前。僕はそろそろ宿に帰ろうと思い、彼にそれを告げた。近くのバス停に連れていってもらい、バスを待つ。
バスが来たその時、彼は叫んだ!!
「KCこっちに来るんだ!!」
彼に突然叫ばれたことからびっくりしてしまい、僕はバスを見過ごしてしまった。
この辺から僕は、彼が最初から騙すつもりでいたことに気づくべきだったと思う。
そして、宿までの帰り道を尋ねたところ、彼がタクシー?を拾い、夜中に貧困街に連れてこられた。時刻は21時をまわっていた。
貧困街については宿で話を聞いたことがある。昼間でも絶対に行ってはいけないところだ。辺りは、僅かな電灯があるのみで人の顔を判別するのも難しいほどに真っ暗だった。
貧困街では携帯を出すことさえ危ない。
現地の人はアフリカ語を喋るので言葉が理解できず、未知の場所に対する恐怖を抱いていた。
この時、僕は彼から貧困街に住んでいる彼のお姉さんが車で宿に送ってくれると聞いていた。
だが彼は、お姉さんを連れてくるといったきり戻ってこない。そして、未だに僕はこの貧民街で1人になっても彼を信じていたのだ。
そして15分ほど経ったのちに、彼は帰って来た。
そして、何も言わずに僕を手招きする。
これが悪魔の手招きとは知る由もなし。
その先には、彼の友達である人が暗闇の中に立っていた。お姉さんではなくて。。。
第一部 完
読者の皆様、いつもご愛読頂きありがとうございます。今回の2部制作に関しては、かなり迷いました。現地の臨場感、ヒリヒリ、ピリピリとしたあの感覚。1部完結では勿体なさすぎると編集部の方で話し合い、こういう形にさせて頂きました。