東南アジアに旅行に行くことが多い私たち夫婦は、旅行中の宿泊先にゲス トハウス(B&B)を選ぶことがあります。ホテルに比べて規模が小さいので、アットホームなのがその理由です。
前回、タイのバンコクに行った時にも、「WHITE IVORY(ホワイトアイボリー)」というゲストハウスに滞在しました。
若い女性オーナーが、ゲストの居心地を考え、細部にまで気を使って作られたゲストハウスはとても居心地がよく、リピートしたいと思える場所でした。そんなホワイトアイボリーについてご紹介します。
まずゲストハウスって何?
ゲストハウスは、ホテルや旅館のような宿泊施設のことです。ただ、ホテルや旅館と違い、規模が小さく、部屋数も少ないことが多いです。
また、ホテルや旅館に期待されるような丁寧なサービスはなく、泊まるための場所と、朝ごはん(有料の場合もあります)が提供されるのみ。シャンプーやボディソープなどのアメニティーは自分で用意するのが一般的です。
その分宿泊代が安いので、できるだけ旅行費を抑えたいという旅人にとっては、ありがたい宿泊施設です。
ゲストハウスの楽しみ方は、オーナーや宿泊者たちとの交友。ゲストハウスには、共用スペースが用意されていて、そこでパソコンを開いたり、本を読んだり、ビールを飲んだりしてリラックスできるようになっています。
その共用スベースに集まり、旅情報を交換したり、たわいない話をしたりと、旅人同士の交友を楽しむことができます。多国籍の人との交友は、旅人にとって刺激になります。
バンコクのホワイトアイボリー
バンコクに行った際も、迷わずゲストハウスを選択。今回宿泊したホワイトアイボリーは、ネットで調べて予約を取りましたが、宿泊客の口コミが良かったことと、アクセスが良かったことが、決め手になりました。
中に入って早速びっくり!いきなりオシャレなカフェスペースが広がっていました。ここでドリンクを飲んだり朝ごはんを食べたり、仕事(ネットで仕事をしながら旅をする旅人も意外と多い) をしたりすることができます。期待も膨らみます。
比較的狭い階段を上っていった先の踊り場には……
ちょっと写真がボケてしまいましたが、ゲストハウスの特徴とも言える、共同スペースが!ゆったりしたソファーやカーペットがリラックスした雰囲気を醸し出しています。
その横にはインターネットができる環境も用意されていて、至れり尽くせりといった感じです。
部屋に入ると…
部屋に入ってまず感じたことは「清潔!過ごしやすそう!」ということです。
大きなベットがドンと真ん中に置かれ、その横には象の形にディスプレイされたタオルが置かれていましたので、タイに来た~という感覚になりました。
部屋には小さな冷蔵庫や金庫も備えられています。買ってきたドリンクを冷やしたりと、ちょっとした時にあると便利な冷蔵庫。また旅人にとって、貴重品を収納することができる金庫があるのはありがたいことです。
シャワールームで感動したこととは?
トイレとシャワールームもとても清潔でした。今回特に感動したのは、シャワー室で服の脱衣時 に使うことができるカゴが用意されていたことです。
東南アジアの宿泊施設は、トイレとバスルームが一緒になっているのが一般的です。そのため、 日本のような脱衣所もなくトイレスペースで服の着替えを行います。
その時に困るのが服の置き場です。床も水浸しになっていることも多く、壁に服をかけるスペース も限られていることも多いので、仕方なく洗面所やトイレに置くことになります。
でも今回は、なんと脱衣カゴが!東南アジアで旅行してきて初めての出来事でした。ちょっとし た小さなことなのですが、オーナーの心遣いに感動しました。
朝ごはんでの出来事
朝ごはんは、洋食とタイ料理から選ぶことができました。
また、卵料理もオムレツ、目玉焼きな ど自分の好みをチョイスすることができます(オムレツの具まで)。とてもお洒落で美味しい朝ごはんを楽しむことができました。
その時に、使われていた器も、白を基調とした陶器で、温かみを感じるものでした。タイで作られている焼き物だそうです。もっと詳しい情報を聞かなかったことを今頃後悔しています。
象のコーヒーカップでコーヒーを淹れてくれるなど、さりげなくタイを意識しているのも可愛らしく感じます。
オーナーの人柄を垣間見た出来事とは?
朝ごはんも美味しかったのですが、私が特に好きになったのは毎回入れてくれるコーヒー。
カフェラテや、ブラックコーヒーなど様々なコヒーを飲みましたが、どれも香りが良く美味しい!そう!タイは知る人ぞ知るコーヒー豆の産地なんです。比較的リーズナブルな値段で、良質なコーヒー豆を購入することができると、コーヒー好きの人たちに人気です。
ホワイトアイボリーで淹れてくれたコーヒーがあまりにも美味しかったので、ついスタッフの人に 尋ねてみることに。
このコーヒー、本当に美味しいね!どこのコーヒー豆を使っているの?
そうなんですか…。この豆…購入して帰ることは可能でしょうか?
あまりにも図々しいようなお願いだったのですが、そう言わないではいられないほどに美味しかったんです。
そうすると、ここでオーナーが登場!オーナーは20代女性。パッと見た感じ、可愛らしい女の子といった感じでした。
そしてリーズナブルな値段でコーヒー豆を譲っていただきました。ただコーヒー豆を譲ってくれるだけでなく、エスプレッソマシンがあるか確認してくれるなど「せっかく譲るのなら美味しく飲んでもらいたい」というオーナーの優しい気遣いを垣間見ることができました。
帰宅後もオー ナーに感謝しながら、毎日美味しいカフェラテをいただきました。
このような、会話やお願いができるのは、ゲストハウスならではです。
旅慣れた人にオススメ!
このように、ゲストハウスは、マニュアル通りのサービスというより、オーナーの人柄が反映されやすく、温かさを感じやすい宿泊施設です。
比較的融通が利くので、助かります。ただ自分で交渉する必要があるので、コミュニケーション力が必要になりますが、旅慣れている人にはオススメの施設です。
特に今回宿泊したホワイトアイボリーは、宿泊している間、快適でした。そして、オーナーやス タッフの優しい気遣いに温かくなった場所でした。