
さて、そんな私が今回張り切って記事にしたいと思ったのが、天狼院店主「三浦崇典」の「殺し屋のマーケティング」だ。
天狼院とは、「READING LIFE」という新しいライフスタイル。
「本」だけでなく、その先にある「体験」までを提供する次世代型書店。
を定義をしている本屋さんである。
私がそのお店に足を運ぶきっかけになったのは、Laugfullの代表取締役社長の杉元隆太郎さんにLINEでオススメされたからに過ぎないのだが、この天狼院の話はまた後日、話すとして本題に入ろう。
殺し屋のマーケティング面白い!!!
「営業」ができない、
「広告」も打てない、
「PR」なんてもってのほか、
世界一売りづらい「殺し」をどう売るか――。
を題材とした三浦さん自身のはじめての本。
感想を言うと、私はこの「殺し屋のマーケティング」を面白いと思った。
昨日、一気に読んでしまった
殺し屋のマーケティング。これがこの本の代名詞なんじゃないかって思った言葉
大切な人が殺されるとして誰に殺されるのが、人は一番悲しいだろうか?
⬇︎
その人本人かなり面白い。
— さこもと (@6025tai) 2018年6月3日
理由は、以下の三つである
1.伏線が張られていて、自分で仮説を立てながら物語を読むことができたから
2.殺し屋という観点で独自の売り「コンテンツ・モデル・エビデンス」を作っていたから
3.最後の最後で予想していたストーリーを大きく裏切られたから
予想を裏切る評価。
私は評価が高いだろうと思い、Amazonの評価を見てみた。(6/20日現在)
すると意外なことに平均評価は「3.1」少し驚いた。
そこでアマゾン意外の評価を見てみようとMediaMarker・honto・カーリルなどの評価を見てみることにした。
結果、全体の平均的な評価は3.3だった。
少しは上がったがそれでも低いと感じた。そこでコメントにも目を通してみることにした。
見方として一番評価の低い星1と一番評価の高い星5を特に注意して見てみることとした。
評価1
・マーケティングの本として期待して買ったが、正直、物足りないし期待外れ。
・ビジネス書ではない。
・小説なのかそれともビジネス書なのかが曖昧でどちらも中途半端。
評価5
・読みやすかった。
・スートリーがあり理解しやすかった。
・マーケティングに必要なことを本書を通して学べた。
という意見があった。
どちらが正しいのか?レビューよる判断基準は非常に難しいところである。
そこで、今回自分なりに考察をして見ようとおもった。
登場人物
この「殺し屋のマーケティング」のストーリーには13人の主要人物がいる。
桐生七海「女子大生起業家」「世界一受注数の多い殺し屋」創設を企む
西城 潤「天王星書店店主」素性の知れない情報屋・七海の師
日向 涼「スナイパー」サイレント・ヘルの異名を持つ世界一の殺し屋
秋山昭良「webメデイア[コードブレイカー]編集長」
相川響妃「フリーアナウンサー」独自の番組[相川アイズ]をもつ目利き
桐生 譲「防衛省官僚」七海の父親・凄腕の元スナイパー
藤野 楓「天才心臓外科医」
山村詩織「美人チェリスト」
大我総輔「内閣総理大臣」表も裏も全てを掌握している絶対的権力者。
児玉宗元「内閣総理大臣特別補佐官」
寺岡澄子「102歳の老女」余命3ヶ月を宣告されたのに命を狙われる老婆
岩井翔太「町おこしコンサルタント」
田辺 信「田園の鉄人」謎だらけの人
内容
殺し屋のマーケティングは
1.プロローグ 本名を捨てた男
2.第1幕 美人チェリスト
3.第2章 102歳余命3ヶ月の老婆
4.第3章 サイレンス・ヘル
5.エピローグ 大きなバックを抱えた男
の5段回構成に巻末付録の「7つのマーケティング・クリエーション」付きとなっている。
プロローグ
殺し屋のマーケティングのストーリーは、世界一受注数の多い殺し屋を作りたい桐生七海が自称本屋の西城潤と出会い彼の本屋で会話をしているところから始まる。
西城潤はそこで、桐生七海の覚悟を確かめるとともに桐生七海のことを知り尽くしていて、圧倒的な余裕を醸し出していた。
桐生七海は自分のすべてを知られているのに西城潤のことは何も知らないことに気づき西城潤に名前を尋ねる。(西城潤は業界の名前)
そして、彼は言った「本名?」
「そんなもん、あぶなっかしくてとうの昔に捨てたさ」
第1章 美人チェリスト
殺し屋として活動するべく桐生七海は西城潤と共に戦略をたてて活動していく。活動を通し、西城潤は桐生七海にマーケティングとして大切なことを実践で教えていく。
西城潤が提示した最も大切な事を「殺し屋のマーケティング」ではこう表現していた。
7つのマーケティング・クリエーション
1.ストーリー 旅立ちの理由
2.コンテンツ 商品
3.モデル 仕組み
4 エビデンス 実数化
5.スパイラル 上昇螺旋
6.ブランド 信頼
7.アトモスフィア 空気
これは七海が初めに立てた会社レイニー・アンブレラが窮地に立たされ、窮地に立たせた本人サイレンス・ヘルを仲間にに入れるように西城潤が桐生七海に促したときに伝えたもの。
さて、ここで先ほどの評価で出てきた「マーケティングの本として物足りない」という意見を考えてみる。
レビューであったようにこの本はマーケティングの知識はあまり与えていない。
そこは私も同感している。
なぜなら、第一章で出てくる「7つのマーケティング・クリエーション」以外、マーケティングに関する話があまり出てこないからである。
読者は多くのマーケティングに関する知識や行動のモデル・ノウハウを知りたかったのではないかと考えられる。
そこで、著者の三浦はそれ以外のマーケティングの知識はそこまで「重要ではない」と考えているのではないか?という仮説が立てられた。
西城潤は「殺し屋のマーケティング」内で、7つのマーケティング・クリエーションを
「本当に使えるマーケティングの技巧」
と表現している。ここに三浦の意見がはっきりと現れていると感じた。
三浦はこれまで9回倒産の危機に瀕し、その都度に新しいマーケテイングでどうにか倒産を乗り越えたと三浦は自身のことを紹介している。
その三浦が本当に使えるマーケティングの技巧という背景には、9回倒産の危機に瀕し、その都度に新しいマーケテイングでどうにか倒産を乗り越えた三浦の実体験があるのではないかと考えられる。
なんにせよ、マーケティングに関する本をよく読んでいる人に取ってはその情報量の少なさから、物足りなく感じたのかも知れない。
逆に初めてマーケティングに関する本を読んだ人には情報が少ないからこそ、初めてマーケティングについて勉強する人にとっては理解がしやすいと思った。
第2章 102歳余命3ヶ月の老婆
第2章から三浦の小説観が強くなり、独自の世界観が表れはじめる。
「ある村の秘密」「桐生家と日向涼の関係」など物語を内容が濃くなっていく。
町おこしコンサルタントの岩井翔太、田園の鉄人の田辺信なども登場し、「七海が世界一受注数の多い殺し屋を作った本当の理由」も第2章で判明。
物語は一気に加速を見せる。
「殺し屋のマーケティング」では、7つのマーケティング・クリエーションを第1章で述べるとともに、後半ではそれをフォローする形が見られた。
ゴットファーザー式断れない条件
「顧客に対しては【買わない理由がないくらいのメリット】を与え、
取引先に対しては【取引しない理由がないくらいのインセンティブ】
を与えればいい。殺し屋のマーケティングより。
— さこもと (@6025tai) 2018年6月3日
このゴットファーザー式断れない条件もその例だと思う。
他にも
・行列は「コンテンツの質」を分かりやすくする。
・ビジネスはオフェンスを重視されているが、案外勝因はディフェンスだったりする。
・政治家とは一人を殺して10人を救うもの。
など物語の中でたびたびマーケティングについて触れていたと箇所が見受けられた。
そしてこの分かりやすかったいう意見には、マーケティングだけではなく、小説としてのストーリーが分かりやすかったいう意見があった。
この殺し屋のマーケティングは、小説初心者である私にもある程度予則を立てることができ、予則を外しても当ててもどちらも面白かった。
以前アメトーークであったHUNTER×HUNTERの魅力の一つに、「休刊の間にファンの間で立てられる予則をファン同士が語り会えることが面白い」紹介されていた。
その通りだと思った。物語を考え予測をたてる「過程」が面白かったのだと後から思った。
第3章サイレント・ヘル
第3章は物語の最終的な締めである。
これより先は、実際に本を買って読んだ方が読者も面白いとだろうから内容には触れないでおこう。
これまでの伏線を一気に回収するので第3章を読み終えるとスッキリとした感覚がある。
あと、ここだけの話、少し感動的な要素もある。
エピロ-グ大きなバックを抱えた男
ここは本当に驚いた。
私はここで大きく期待を裏切られた。
繰り返すようだが、知りたい方は是非「殺し屋のマーケティング」を読んで欲しい。
まとめ
私はこの本を通して自分の好みが判明できるのではないかと思う。
この本が好きな人はストーリーを通して学べる類いの本を読むことが得意になるだろうし、そうではない人はしっかりとしたビジネス書を買うことでより、多くを学ぶことができると思う。
また、映画化もしくはドラマ化すると面白いかもいう意見があったが非常に納得できる。
確かに!と言わざるを得ない内容で、題材が殺し屋と言う一風変わった内容だからだ。
天狼院でいま、新たな挑戦として、劇団をするという話が出てきている。その名も「劇団天狼院」
もし、この劇団天狼院で「殺し屋のマーケティング」を実写化するとしたらかなり面白くなるのではないのかと期待が膨らむところだ。
桐生七海役の子、かわいい。
また、「7つのマーケティング・クリエーション」をより深く勉強するために天狼院でイベントを開催するなど、天狼院ならではも試みも多くあるので一度天狼院に立ち寄ってみると良いと思う。
あなたが勇気を出せば、読書仲間やゲーム仲間などまた新しい人に出会えるかもしれない。
もしかすると、私もいるかも知れない。
