マレーシアの魅力の1つはマレー料理、中華料理、インド料理など様々な種類の料理を食べることができることです。
その中でも今回紹介するバクテー(肉骨茶)は華僑(中国系マレーシア人)が誇る中華料理です。それもそのはず、多くの中華料理が中国から伝わってきたものであることが多い中、バクテーは正真正銘のマレーシア中華料理なんです!
今回は、中国系マレーシア人が誇る「バクテー(肉骨茶)についてご紹介します。
マレーシアに来たら絶対に食べなきゃダメ?
マレーシア人たちはご飯を食べることが大好き。私がマレーシアに来たばかりのときも「〇〇は もう食べた?」と頻繁に聞かれ、色々な料理にチャレンジするように言われました。 そんな中でも中華系のローカルに頻繁に聞かれたのが
初めは「はいはい」と受け流していたのですが、あまりにもしつこく言われると「そんなに美味しいの?」と興味が湧いてきて、ついに食べてみることにしました。
バクテーとは?
バクテーとは、漢方を入れて煮込んだスープに、豚肉やキノコ類、豆腐や湯葉を入れ、上にレタスをのせた鍋料理です。
バクテーを注文すると大抵、土鍋に入れられてグツグツと煮立った状態で出てきます。別に注文したご飯と一緒にいただきます。
友達になんども言われて初めてバクテーを食べたときに衝撃が走ったのを覚えています。
醤油とニンニクをベースにしたスープに漢方がしみ混み、とにかくスープの味が優しくて美味しい!というのが初めての感想です。
とにかくスープが美味しいので、スープの味が染み込んだ豚肉やその他の具材も本当に美味しく食べることができるんです。
ちなみにバクテーには、スープタイプとドライタイプの2種類があり、スープバクテーの方が有名です。
でもローカルの間ではドライバクテーもかなり人気が高く、スープバクテーと一緒にドライバクテーを注文する人をよく見かけます。
ドライバクテーは豚肉がオクラなどの野菜と一緒に醤油味で煮込まれていて、濃い味付けです。少しこってりしていますが、ご飯とよく合います。
バクテーの相棒?
そんなバクテーを楽しむために欠かせないのが、「お茶」
お茶はセルフサービスです。大抵の場合、お茶パックがカゴに入った状態で置かれています。その中から自分たちが飲みたいお茶(観音茶、プアール茶、菊茶など)を選びます。
お茶の葉は、有料です。テーブルには中国式のティーポットが置かれているので、お茶の葉をティーポットに入れてお湯を注ぎます。
テーブルの近くにやかんが置かれ、熱い状態にキープされていて、セルフサービスでお茶を入れるようになっています。
お店の人がお茶を淹れてくれるのを待っていてもいつまで立ってもお茶を飲むことができません。
お茶のコップも中国式でとても小さく、一杯のお茶をたった一口で飲み終えてしまうのですが、 何倍も何倍もお代わりしながら少しずつ変わっていくお茶の味を味わうのが中国茶の楽しみ方です。
優しい味とはいえ、脂身たっぷりの豚肉料理を食べるので、お茶を飲むとスッキリとした気分になります。バクテーの良い相棒として欠かせない存在です。
バクテーの注文の仕方?
バクテーを注文する場合、例えば1、2人で食べる場合はスープバクテーのみ、3人以上で食べる場合はとスープとドライを一緒に注文するのが一般的です。
そしてスープバクテーを注文する場合、肉の部位を具体的に注文します。 例えば、3人でバクテーを食べに行った場合
という感じで注文します。
バクテーを家でも作ってみよう!
マレーシアに住む華僑たちはバクテーを家でも作って食べています。バクテーを作るためのパックがスーパーなどに売られているので、気軽に料理することができます。
- 鍋に水を入れ、ニンニク(ローカルは1つ丸ごと、皮付きのまま入れます)、バクテーのバックを入れ、沸騰するまでまつ
- 沸騰したら、豚肉、キノコ類を入れ、煮込む 3醤油、みりんで味を整える(ときにはオイスターソースを少しだけ加える)
マレーシアの醤油は甘めなので、日本の醤油で作るときに、醤油とみりんを1:1で入れるとマレーシア式の味になるような気がします。
このように簡単にマレーシアのバクテーの味を再現することができます。試してみるのも面白いです。
マレーシアの味をぜひ!
中国系マレーシア人が「マレーシアに来たらぜひ、バクテーを食べて欲しい!」と言っているほどに、自慢を持っているマレーシア料理です。マレーシアに来たときにはぜひ!試してみてください!